こんにちは。星読むヨガ講師後藤ハルカです。
今回は、9月22日に迎える秋分図の読み解きをしていきたいと思います。
四季図では、約3カ月ごとの社会的な流れを読みますが、これを読んでくださる一人一人の集合無意識にも関係が深いものと言えます。
ここからの流れを知り、ご自身の約3か月間の過ごし方のヒントとしてご活用ください。
秋分図全体を包むムード
まず、秋分図の全体的なムードをアセンダントと呼ばれるポイントから読んでみると、「現実的な予定を決めていく」流れになりそうだと感じました。
理由として、アセンダント星座は今回ふたご座にあり、“身近なこと”を表します。
例えば、近距離の移動、コミニュケーション、身の回りに関する情報などです。
しかも、今回は幸運の星木星がアセンダントに重なっています。
木星は拡大を意味する星でもありますので、予定がどんどん埋まっていって忙しくなりやすくなるかもしれません。
それは何故かと言うと、いよいよ始まる風の時代に向けて、社会レベルでも個人レベルでも、やるべきことが見えているから。
人によって、引っ越しの準備であったり、資格取得の学びであったりなど、様々な形で目の前に具体的な「やるべきこと、調整してゆくこと」がすでにあるのかもしれません。
なぜなら、このふたご座の支配星である水星が、4ハウスと言う「基盤や心の拠り所を表す場所」あるため、多くの人が何らかの「居場所的なこと」について考えているという感じがしたのです。
秋分図における水星の度数をサビアンシンボルという読み方で読むと、“動物のトレーナー”と言うタイトルがついています。
この度数には、「自らをコントロールしたり、管理していく」「能力を最大限に磨く」といった意味があります。
自己完成・調整・分析がキーワードでもある乙女座という星座で、思考や計算や知的好奇心を司る水星が、具体的に分析したり考えたりしています。
つまり全体的なテーマをまとめると、「土台や足元を固めていくために、どう時間を使っていくかが決まっていく」。
秋分図の示す意識は、そんなフェーズであると言うことが読み取れました。
新しい時代の価値観を受け入れていくための、ラッキーアクション
次に特徴的な配置についても読み解いてみましょう。カイトという、正三角形ができていました。このカイトが表しているメッセージは、「次の展開が目に見えないところで進んでいる」と言うことです。
潜在意識を表す12ハウスという場所で、感情を司る月と革新を表す天王星が重なっていました。
この月があるふたご座2度は、“素直に受け入れる“と言う意味を持っています。月には天王星という、ある種”反抗心“のような惑星が重なっていることで、「もっと革新的な情報を受け入れたくなる」「これまでのやり方を変えたくなる」などの意味に転じてきます。
そしてこの月・天王星と良い角度で、“権力”を意味する冥王星が、潜在意識や深層心理のような意味のある8ハウスに滞在しています。つまり、次の新しい時代に向けたシステム作りについて最後の調整をしているような配置でした。
表に出ている事の裏に実は管理や支配が隠れているのかもしれない…そんなことが感じ取れる配置のようにも見え、社会的レベルで考えると少し怖いとも感じました。
一人一人でできるのは、今手にしている情報を、鵜呑みにしないで自分で咀嚼する姿勢を持つことですね。
個人の生活においても、これまでにない新しい仕組みが様々な分野で現れ、飛び込むか否か?ということを考えていく人も少なくないのではと感じました。
そして自分が今いる場所でこれからも生き抜いていくためには、
あらゆる考えの人と共存していくということが不可欠であると、この秋分図からは感じました。
多様な価値観と折り合いをつけながら、どのように受け入れていくか?という考え方が必要です。
もしこの時期、何か交渉しなければいけなかったり、価値観の違う相手と接しなければいけない時、関係を切らずに乗り切りたいときは、ぜひ“苦笑い”をしてみましょう。
特にこの時期、言葉にすると角が立ってしまったり、相手に対して攻撃的になってしまうようなときは、これで充分相手に伝わるはずです。よかったら試してみてくださいね。
またもう一つのラッキーアクションは、「自分のハートを大切にすること」です。本当の意味で自分軸を大切にする手段は、“正しい知識を学ぶということ”だと秋分図にはあらわれていました。
例えばユダヤ教の教え「タルムード」には、この地球と言う場所で生き抜くための普遍的な法則や教えが記されている、と言われています。
そのような、
・昔から伝わる普遍的な知識
・時代が変わっても受け継がれている宇宙の法則
こういったものを学ぶことで、人に流されないようになり、
自分軸がくっきりとわかるようになります。
学びはここから3か月のラッキーアクションと言えるでしょう。
ちなみにわたしは、バガヴァットギーターを一日の始まりにパッと開きます。
偶然開かれたページを読み、その教えについて思考する時間を持つなどしています。
動画などではなく本から、というのもポイントかもしれません。
焦りは禁物。優柔不断なことにもOKを出す。器を広げるとき
また目立つ配置としてもう一つ気になったのが、木星を頂点とするTスクエアという二等辺三角形の配置でした。
Tスクエアとは“葛藤の配置”とも呼ばれていますが、今回は柔軟宮でできるTスクエアだったため、変化する環境に合わせながら、多様な価値観を受け入れるための答えを探していく時期になりそうです。
曖昧な部分があり迷うこともあると思いますが、それが柔軟宮Tスクエアの特徴でもありますので、焦りは禁物です。休めるときは休んでください。
優しさを大切にしながら対応していくなかで、結果的に自分の心の器を広げ、受容力を高めることができそうです。
人と自分の境界線を引くには、まず自分に問うこと。
金星を頂点としたヨードと言う二等辺三角形の配置ができています。
でのメッセージは「自分の思考(頭)と感覚(心)を一致させよう!」と言うものです。
現代を生きる私たちは、「〜した方が良い、〜べきだ」という思考の声がとても大きいです。
ですが、そんな思考が本来の自分らしさである感覚を制限してしまい、やりたいことを素直に表現することがどんどん難しくなっていってしまうことも。
ですが、「感覚に従うために、思考を使おうよ」というのが今回の秋分図の言いたいことなのかな、と感じました。
そして“愛や喜び”を表す金星に対して、“0か100か”の極端さを表す冥王星が90度と言う徹底させる関係性で関わっています。
そのため、自分の“愛や喜び”に関して、徹底的に追及するというテーマがやってきそうな雰囲気です。このヨードと言う配置はなかなか攻略するのが難しいとも言われているので、トライするかしないかは人によって違うかもしれません。ただ冥王星は支配も表しますので、自分を徹底的に抑えて支配されることを自分の軸としていくのか、それともその支配から抜けて徹底的に個人レベルの喜びを追求していくのか、その二択が迫られているような雰囲気もあるような気がします。
たとえ話になるかわかりませんが、わたしは最近周りの人から、
「人は人、自分は自分と分けて考えられるようになってきた」
という話をよく聞きます。
例えば家族のように自分に近い関係の人にこそ、心配のあまりに口を出したくなってしまったりして、境界線を引きにくいことがあるかと思います。
何か口出ししそうになってしまったときに、「それは、自分の問題なんだろうか?相手の問題にまで踏み込んでしまっていないか?」と、自分に問いかけてみることで、もしかしたら“自分の愛や喜び(金星)”を大切にする行動につながり、他人の問題という“支配から抜ける(冥王星)”ことにもつながるのかもしれないなあ、と思いました。
最後に
占星術の観点から、ここからの3か月の流れをお伝えしました。
2008年から続いてきたやぎ座冥王星時代。ついに11月20日のみずがめ座冥王星移動で、完全終了を迎えます。
この9月から11月はその最後の時間。様々な変化を感じている方が多いと思いますが、ぜひ自分に丁寧に向き合う時間を積極的にとって、思考を休ませ、内側の感覚に耳を澄ませていただけたらと思います。
毎月、新月の浄化瞑想会をLUCASの公式Youtubeで配信していますので、ご興味のある方はぜひご覧になってみてくださいね!
全ての人が、心穏やかな時間を過ごせますように。
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